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ベイシス株式会社 社長 吉村公孝のブログ

ビジネス 2018.01.18

楽天さんの携帯電話インフラ

昨年12月に突如ニュースが流れた楽天さんの携帯電話事業参入。

ここ最近の同社の株価やメディアの論調を見ていると否定的な意見が多いように見えます。

しかし何か勝算があっての参入だと思いますのでこれからの楽天さんの打ち手が非常に楽しみです。

 

成功のポイントは、「販売」と「インフラ構築」だと思いますが、私は販売は素人なのでインフラ構築について私の現時点の考えを書きたいと思います。

 

まず楽天さんのインフラ投資予定額をみると6000億円という報道が多いようです。

この6000億円という数字が多いか少ないか別として、この金額はドコモさんの年間のインフラ投資額と同じぐらいです。

そう考えると6000億円で既存3キャリアと同じエリアやネットワーク品質を作るのはかなり難しいと想定されます。

 

では、この投資額でどうやって全国にエリアを構築するのでしょうか?

 

構築の方法にはいくつかの選択肢があると思いますが、1つの選択肢として以下の方法が考えられます。

 

1.都市部などの人口密集地は、自前の基地局を立てる

2.山間部などの人口点在地は、ドコモのネットワークを借りる(現在の楽天モバイル、MVNO)

 

まず1の都市部ですが、ここはユーザー数も多く、使われるデータ量も多くなります。

なのでMVNOの回線だと楽天がドコモに払うネットワークコストが多くなりますので、自前の回線を使うことで利用者数及びデータ量に対するネットワークコストを下げることができます。

 

逆に2の山間部は利用者もデータ量も少ないので、ここに自前の基地局を立てると利用者数及びデータ量に対するネットワークコストが高くなりますのでMVNOを使うほうが安くなります。

 

したがって、コストパフォマンスの高い都市部だけに自前のネットワークを作り、採算の悪い山間部はドコモの回線を借りるという「いいとこ取り」ができるわけです。

 

しかし、ここで問題になるのが2つのネットワーク(自前の回線とMVNO回線)を1つの携帯電話端末で使うことができるのかという問題がでてきます。

 

ここはDSDS対応のスマホで解決できると思います。

DSDSとは「デュアルSIM、デュアルスタンバイ」のことで、2枚のSIMカードを格納できるスマホのことです。

 

2枚のSIMが使えるので、1枚目はMVNOのネットワーク(現在の楽天モバイル回線)、そして2枚目はこれから自前で構築する楽天のネットワークを使えるのではないかと思います。

 

DSDS対応のスマホはまだ多くはないので魅力的な端末をどれだけラインナップできるかという問題が出てきますが、キャリアのコストの大半を占めるインフラ構築コストがかなり少なくなるので、ユーザーの利用料を大きく下げることで利用者を獲得することもできると思います。

 

このインフラ構築戦略は、選択肢の一つとして考えられますが、他にもっと良い方法があるかもしれません。

 

いずれにしてもこれからの楽天さんの動向から目が離せないですね(^^)

 

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