UPDATE
THE WORLD

GREETING

  • 株主の皆様におかれましては日ごろより多大なるご高配を賜り、誠にありがとうございます。
    2024年6月期第2四半期は、成長が見込まれるIoTエンジニアリングサービスに引き続き経営リソースを集中させたことにより、提供サービスの拡充や取引先増加等、期初から堅調な成長を続けております。

  • サービス別に見ると、モバイルエンジニアリングサービスでは、通信キャリア各社による設備投資抑制の方針により、今後5年ほどコスト抑制要請が続くことが予想されます。スマートメーター設置等のIoTエンジニアリングサービス並びにITインフラエンジニアリングサービスは事業拡大により引き続き堅調に推移しております。モバイルに次ぐ事業の柱を立てるべく、今後もIoT・ITインフラの事業拡大を加速させてまいります。
    2023年9月よりIoT機器設置における工程進捗や作業員、IoT機器を効率的に管理できるSaaS「BLAS(ブラス)」を有償化し、一般提供を開始いたしました。自社開発SaaSと提供しているBPOサービスを掛け合わせたBPaaS(Business Process as a Service)ビジネスモデルの完成を目指してまいります。
    また、中期経営計画の方針に基づきサーバーやネットワーク関連のITインフラ領域への事業拡大を進めるため、2023年11月30日に人材サービス事業を展開する株式会社アヴァンセ・アジルの全株式をインターライフホールディングス株式会社より取得いたしました。営業・マーケティング網を相互活用することによる営業上のシナジーを見込んでおります。
    今後も中長期成長戦略を着実に実行・実現させ、企業価値の最大化に努めてまいりますので、変わらぬご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

    • 代表取締役社長
    • 吉村 公孝

INTERVIEW

  • 企業成長と社員の多様性に焦点を当てた
    ダイバーシティ経営。
    そしてこれからのベイシスのM&A戦略について

    海外営業や管理部門の立ち上げなどを経験し、2009年1月にベイシスの前身であるサイバーコネクションに人事マネージャーとして入社。今年で入社16年目となる高野竜介(取締役兼執行役員)がベイシスの人材育成とM&Aについて話します。

  • チャレンジし続けられる環境を提供、
    社員満足度を向上させることで企業価値も向上

    私は2009年に人事マネージャーとして中途採用で入社しました。入社前の会社説明会で吉村社長のマインドに魅了されたのが大きなきっかけです。人事という職域で部長、執行役員とステップアップをするなか、肩書きが上がるにつれて「自分自身をアップデートする必要がある」と感じ、2017年にはMBAを取得しました。経営は総合格闘技のようなところがあり、多様な事柄を幅広く知っておく必要があると考えています。
    人事マネージャーの役割は人材確保だけではなく、個々の可能性を見つけ出し人材を育成することも重要です。私自身がいい環境・機会を与えてもらえたことで変わることができました。誰にでも、何か人生のターニングポイントがあれば大きく成長できる、そう信じています。

  • 中期経営計画では人事についての戦略も伝えていますが、なかでもダイバーシティ経営に今後重きを置いていきます。来年には当社も25周年を迎えます。保守的になったり硬直化したりするのではなく、チャレンジし続けられるような環境を一緒に働く仲間たちに提供し続けることを重要視します。今までの社会は、会社が一緒に働く人を選ぶ立場で、採用も不採用も会社側の意思でした。それが今は働く人が会社を選ぶ時代です。そんな世の中で社員満足度を上げ、ベイシスで働きたいと選んでもらえる会社にならなければいけないと考えています。満足度を上げるためにハード面では昨年のオフィス移転、ソフト面ではテレワーク(ハイブリッドワーク)導入など、トライ&エラーをしながら最適な環境に向けて進めています。当社は労働集約型のビジネスであり、人的資本が業績等に大きな影響力を持ちます。そのため、人的資本に対する投資が企業価値向上へ直結し、その結果ステークホルダーへも還元できるいい循環になっていくはずです。

  • 退職者の再雇用やリファラル採用など、
    柔軟性が会社を成長させる力になる

    何らかの理由で退職した元社員、いわゆる卒業生が戻ってくる再雇用や、リファラル採用といった社員による紹介の採用を進めています。これらの採用方式での入社は増えてきており、多様性を感じています。一昔前なら現実的ではありませんでした。しかし転職が一般的になった今の時代では、退職者に対して「もしよかったら成長して戻ってきてね」という雰囲気があり、それが今のベイシスでは実現しています。採用することが目的ではなく、ベイシスと社員が同じ方向に向かっていけること、つまり個人の戦略的人生設計とベイシスの戦略設計の一致が大切です。経営理念(クレド)を理解し共有してくれる人と長く一緒に働ければと思っています。

  • 人材育成の中では目下非常に力を入れているのがプロジェクトマネージャーの育成です。育成方法を仕組み化して再現性のある形を作っているところです。直近ですと、外部の講師を招き自分の能力を可視化する講座を行っています。今の自分は何ができて何が足りていないか、現在の能力と課題を理解し、成長の実践へと繋げることを進めています。

  • また、社員の自己実現を後押しするための制度を2つ導入しています。
    1つはキャリアビジョン制度です。社員の自己実現を支援する制度で、「私は今後こうなりたい」いう意思を年に1回表明します。「1年後にこうなるためには、こういう仕事でスキルを身につけたいので部署異動をしたい」という社員からのアピールを受け、実際に異動して成長し、会社に貢献している社員も多く存在します。手を挙げてくれた社員に機会提供をして活躍を後押ししたいという想いです。また、そういう姿を見た他の社員が、次は手を挙げる側になっていくという好循環も生まれています。
    もう1つはジョブポスティング制度です。新規事業など人材が不足する事態が発生した際、社内で人材募集を行い、社員自らエントリーする形を構築しました。全体最適のために、人材配置は大切です。従来の人事異動もありますが、並行して立候補してもらう。この両輪があることは力になると感じています。

  • M&Aは戦略的に持続
    ベクトルを共にするグループづくりへ

    2021年6月に上場した直後からM&Aを考え、案件対象を金融機関や仲介会社などを通じて、幅広く案件を探していました。様々な案件をいただく中、大きく次の3つの軸をターゲットに考えていました。

  • まず『顧客軸』です。ベイシスが主要顧客としていない通信キャリアに強いコネクションを持っている会社であることです。次に『地域軸』です。ベイシスの拠点は北海道から福岡まで全国に7箇所ありますが、地域で強弱が生じています。そのため、M&Aによってまだまだ伸びしろがある地域を補完することのできる会社であることです。最後は『技術軸』です。ベイシスが持っていない技術やノウハウを持っている会社であることです。この3つの軸のどれかにマッチする会社を探していました。

  • 2023年ベイシスで初めてのM&Aとなった株式会社アヴァンセ・アジルは、特に優先度の最も高い『顧客軸』の点で非常に興味を持ち一緒にやりたいと感じました。まだ一緒になってすぐですので、まさにこれからという段階ですが、アヴァンセ・アジル社とは3つのシナジーを期待しています。

  • 1つ目は人材面のシナジーです。採用のチャネルや人材獲得など、例えばお互いの案件を相互に共有することによって機会提供が行われる、そんな人材面のシナジーが起こっていくと考えています。2つ目は営業面のシナジーです。ベイシスはソフトバンク系と楽天系、アヴァンセ・アジル社はNTT系及びKDDI系と顧客が異なりますので、お互いの商流を生かしながら事業を延伸していけると考えています。単純に補完し合う足し算ではなく、掛け算にしていきたいと思っています。最後は技術面のシナジーです。ベイシスではシステム開発部門で独自のプロジェクト管理ツールやAIの画像認識などといったテクノロジーを多く使ってきています。業務プロセスのDX、稼働率や生産性の向上など得意分野のテクノロジーのノウハウがあります。これをグループ会社にも開放し、同じように生産性・効率性の向上や、グループ会社の先にいる顧客にも価値を届ける、そういったグループの武器となるようなものを提供できると思っています。

  • また、M&Aを積極的に展開していく中で欠かせないのが、グループになった時に同じベクトルを持てるかどうかです。中長期の目線で考えた時に、ベイシスではミッションとして『ICTで世の中をもっと便利に』、ビジョンとして『UpdateTheWorld』をかかげていますが、これらを共有できる会社を求めています。
    ベイシスを成長・拡大させるためにM&Aは必要不可欠です。M&Aは大きなチャレンジですが、会社にはチャレンジが重要です。チャレンジしないと大きな成長はありませんし、新たな価値提供ができません。人も組織もチャレンジが非常に大事だと思っています。

  • 次の成長に向けての準備の年
    2030年に向けてさらに魅力のある会社へ

    会社としては社会的意義や志を意味するパーパスを設定する段階に来たと感じています。こちらは具体的に発表できるよう進めていきます。
    株主の皆様には、2023年度に対して減収減益予想のため不安を感じていらっしゃることと存じます。しかし、2024年度は次の成長に向けての準備の年です。一時的な業績の低下は織り込み済みとご理解をいただければ幸いです。2030年ビジョンに向けてベイシスは戦力的な投資を続けてきています。そして、持続的な事業の成長や、中長期的な企業価値の向上にコミットして、これからも努めてまいります。

    • 取締役兼執行役員 経営管理本部 本部長
    • 高野 竜介
    • 2009年
      株式会社サイバーコネクション(現ベイシス株式会社)入社
      2011年
      同社執行役員に就任
      2012年
      同社取締役に就任
      2017年
      同社取締役経営管理本部長に就任
      2019年
      同社取締役兼執行役員経営管理本部長に就任

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CONTENTS

  • 「BLAS(ブラス)」の一般提供を開始

    IoT機器設置における工程の進捗や作業員、IoT機器を効率的に管理できるSaaS※である「BLAS(ブラス)」を有償化し、2023年9月より一般提供を開始いたしました。

    BLASはスマートフォンやPCを用いて、現場からでも作業進捗や写真データなどの登録・更新・管理などが可能な現場に寄り添ったシステムとなります。また、画像認識AIやRPAの併用などにより、シリアルナンバーの突き合せ・計量メーター指針値の事後確認などの省人化も可能となります。
    BLASを通して、IoT機器設置における生産性向上やインフラ業界の担い手不足等の社会課題解決に繋がるよう引き続き貢献してまいります。

    ※SaaS(Software as a Service)は、クラウドを介して提供されるサブスクリプション型ソフトウェアサービスで、利用者はインターネット経由で柔軟にアクセスできます。

  • さらなる成長を目指し初めてのM&Aを実施

  • 2023年11月30日付で株式会社アヴァンセ・アジルの発行済の全株式を取得し、子会社化いたしました。アヴァンセ・アジル社はベイシスと同じ通信業界において人材派遣事業を営んでおり、殊に幅広いNTTグループ企業を主たる得意先としてサービス展開を行っている企業となります。

    このM&Aを通し、NTTグループ及びKDDIとの取引拡大及び事業拡大を見込んでおります。
    ベイシスが今後注力していくサーバーやネットワーク関連のITインフラ領域の引き合いも多く、両社のアセットを活用し、顧客幅の拡大のみならずITインフラ領域の事業拡大を進めてまいります。

    2023年9月に発表させていただきました中期経営計画の「2026年6月期売上高100億円達成」に向け、祖業であるモバイルエンジニアリングサービス以外の柱を創り、育ててまいります。

  • 福山シティFCとのオフィシャルエグゼクティブ
    パートナー契約を継続

    広島県福山市を中心とした備後エリアをホームタウンとする社会人サッカークラブ「福山シティフットボールクラブ(以下、福山シティFC)」とのエグゼクティブパートナー契約を継続にて締結しました。

    ベイシスは、創業の地である広島県で地域課題の解決に取り組む福山シティFCと2021年シーズンよりパートナー契約を結んでおり、2024年シーズンも引き続きスポンサーとして福山シティFCの活動を支援することで、福山市及び備後エリアの未来創生、さらにはスポーツ業界の発展に貢献してまいります。

    ベイシスは今後も福山シティFCのパートナーとしてチーム並びに地域の発展を支援してまいります。

  • アスリートの
    セカンドキャリア支援が初めて実現

    ベイシスとエグゼクティブパートナー契約を締結させていただいている社会人サッカークラブ福山シティFCの元選手である藤田啓介さんが営業としてご入社していただくことが決定いたしました。

    福山シティFCへのご支援を始めた頃より代表取締役社長の吉村が実現したかったことの一つがアスリートのセカンドキャリア支援でした。今回の藤田さんがその第一号になりますが、これからも引き続きアスリートのセカンドキャリア支援を継続してまいります。