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THE WORLD

GREETING

  • 株主の皆様におかれましては日ごろより多大なるご高配を賜り、誠にありがとうございます。
    2022年6月期第2四半期は、大手通信キャリアの旺盛なインフラ構築投資やIoT技術活用ニーズの高まりに支えられ、第1四半期に続いて順調に業績を積み上げることができました。
    モバイルエンジニアリングサービスでは、引き続き5G関連投資による受注が牽引し、1月以降も良好に推移しております。通信キャリア各社の格安プラン導入に伴う通信料値下げにより将来のインフラ投資に影響を与える可能性もありますが、今のところその影響も出ておりません。

  • IoTエンジニアリングサービスではガス業界におけるスマートメーター設置が進み、計画を上回る売上で推移しております。また、電力業界におけるスマートメーターについては、過年度に設置計画はほぼ完了したものの、機器の不具合による交換作業の追加受注があり、こちらも計画を上回る売上を計上しております。半導体不足により機器調達に多少の遅れが出ているものの業績への影響は限定的であり、引き続き各分野のIoTをインフラ構築の面で支援してまいります。
    株主の皆様におかれましては、変わらぬご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

    • 代表取締役社長
    • 吉村 公孝

INTERVIEW

    • 大手通信キャリアによる5G(第5世代移動体通信技術)インフラの整備が急速に進む中、モバイルエンジニアリングサービスを展開するベイシスでは通信インフラの運用監視・保守等を継続的に行うストック型ビジネスの拡大を図っています。ストック型案件を統括する取締役兼執行役員 事業推進本部 本部長の佐藤倫大が、当社とともに歩んできた自身のこれまでを振り返りつつ、ベイシスの取り組みや今後の展開などについて説明します。

  • チャレンジ精神あふれる社風に惹かれ、新卒第1期生として入社。
    若手にもチャンスを与える環境が社員と会社の成長を促します。

    私は2008年4月に、株式会社サイバーコネクション(現ベイシス株式会社)に新卒第1期生として入社しました。就職活動で訪れた当時のベイシスは、社員数100名未満の小さな会社でした。実は、私はその時すでに大手企業から内定を得ていたんですが、ベイシスの門をたたいたのは、代表取締役社長である吉村が寄せていた求人原稿に惹かれたからです。これから起業家や経営者を育てていきたいというそのメッセージはチャレンジ精神にあふれ、大学で企業経営を学び自身も漠然と起業を志していた当時の私にとって非常に魅力的でした。
    そして実際に吉村に会ってこの人についていきたい、この会社でチャレンジしてみたいという想いが強くなりました。個人的な話になりますが、私は大学在学中に学生結婚しており、 当時、就職活動をする中では、その点にネガティブな反応を示す企業も少なくありませんでした。けれども、吉村は違いました。若くして家族をもったことを「バイタリティーがある」と評価し、そういう人材こそウエルカムだよ、と言ってくれ、私は吉村の人柄と彼が語る将来のビジョンに魅了されて入社を決めたというのが正直なところです。

  • 入社後は人事部門で新卒採用を3年ほど担当し、2011年、27歳の時に最年少の支店長として仙台支店に赴任しました。チャレンジする場がほしいとずっと言い続けていたものの、マネジメント経験のない若者に支店のトップを任せるという抜擢人事でした。悪戦苦闘の日々でしたが、先輩方の教えを受けながら現場を知り、売上やエンジニアの管理をはじめ労務、契約、事務所の移転、さらには社員の意識改革といったことまで含めて、まさに1つの会社を経営するような経験をさせていただきました。その後、事業推進本部プロジェクト推進部の部長等を経て、2020年に取締役兼執行役員に就任しました。

  • 私の経歴に関して「最年少で」とか「初の」といった冠がつくことが多いのは、たまたま私がベイシスの新卒第1期生だったからということもありますが、何よりも「若くても経験がなくても、やる気があるならどんどんチャレンジしてみなさい」と積極的にチャンスを与えてくれるベイシスの社風と環境があったことが大きいと思っています。ですから、私自身も今そうした雰囲気づくりをとても大切にしています。やる気のある人間がチャレンジできる環境を用意することは、必ず社員と会社の成長につながりますから。

  • 大手通信キャリアの元請けとして
    5Gインフラ整備をさまざまな面から支えています。

    現在ベイシスは、モバイルエンジニアリングサービスにおいて5Gインフラ整備に関するご支援を数多く対応させていただいております。
    ベイシスのお客様は、ソフトバンク様、楽天モバイル様、KDDI様といった大手通信キャリアが中心です。携帯電話基地局の建設・設置や保守からモバイルインフラの運用・監視まで携わっております。ベイシス社員の多くはお客様企業先に常駐し、携帯電話の電波を快適に提供できるように、遠隔で継続的に通信インフラ構築・運用を行っています。具体的には、どのようなネットワーク環境を構築するのか検討する作業をはじめ、基地局に対し遠隔でデータを投入し電波発射を行う作業、無線機のソフトウエアのアップデート作業、インフラ構築に伴う施工会社の管理、物流管理など業務は多岐にわたります。

  • ベイシスでは基本的に1社員は1案件を担当としておりますが、秘密保持や情報漏洩に十分配慮した上で、軽作業等を分担できる体制となっております。また、社員は北海道から九州まで全国にある大手通信キャリアの事務所で働いているため、同じお客様の業務であれば、例えば手が空いている大阪の社員が広島で受けた案件に対応するというように、業務をシェアして納品することができるんです。これは全国規模でサービスを提供しているベイシスならではの強みです。ストック型案件の場合は必ずしも当該プロジェクトの現場にいなくても対応できる仕事も多いので、今後もこうしたワークシェアリングやリモートを活用し、業務の流動化を進めてさらなる効率化や生産性向上を図っていきます。

    ※ストック型案件…顧客内でのプロジェクト支援など1~3ヶ月の業務委任契約を継続的に更新する案件

  • 『プラスアルファの付加価値』を提供し
    よりコストパフォーマンスのよい企業を目指します。

    ベイシスの今期目標の1つが、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進です。
    お客様から与えられた仕事を決められた作業フロー通りに遂行するだけではなく、ベイシスでは、さらにその中に私たち独自の取り組みとして業務の自動化や効率化を組み込み、お客様がより管理しやすく、より状況を把握しやすい仕組みや環境づくりをさせていただいています。こうした取り組みを、ベイシスでは『プラスアルファの付加価値の提供』と呼んでいます。
    お客様から特に要求されたわけではないけれども、「そういう発想はいいね」と思っていただけるような驚きや感動を提供していく。品質面はもちろん、価格面でもお客様の期待を超える満足を提供していく。それがベイシスの使命です。こうしたコストパフォーマンスのよさが、ベイシスが多くのお客様から選ばれる理由の1つだと考えています。

  • 通信インフラは今や生活になくてはならないものです。わずかな作業ミスが携帯電話の通信障害を招き、社会に多大な影響を及ぼしかねません。そこでベイシスではヒューマンエラーをゼロにすべく、RPAの活用をはじめ可能な限り人間が介在せずに作業ができる仕組みを独自に構築しています。こういった点も私たちが提供する『プラスアルファの付加価値』です。

  • 業界の常識にとらわれず、柔軟な発想で
    お客様にとって最適な解を提供していきたい。

    ベイシスは今までさまざまな大手通信キャリアの元請けとして仕事をさせていただき、多くの実績を積み上げてきました。また、2021年6月には東証マザーズ市場に上場を果たし、会社としての信頼度もさらに向上しました。これからしっかりと戦略を立て、大手通信キャリアの更なる案件獲得に向けて攻めの姿勢で取り組んでいきます。
    そこで重要になってくるのが、いかに他社との差別化を図るかです。先ほども述べたように、私たちはDXの推進によってお客様の現場に即した業務の自動化や効率化を実現しています。ですから、「出てくる結果は同じでも、ベイシスが提案するやり方のほうが、より簡単でやりやすいね」とお客様に喜んでいただけるような『プラスアルファの付加価値』を提供していけば、しっかりと差別化ができると確信しています。

  • ベイシスはまだ若い会社です。多くの競合他社がある中で私たちが存在感を示していくためには、ある意味で業界の「異端児」であり続けなければならないと考えています。
    この業界はどちらかというと保守的で、中には変化を好まないお客様もいらっしゃいます。今までの考え方や仕事のやり方といったものをなかなか変えにくいところがあるんです。でも、私たちはそうした「当たり前」とされてきたことを、今後も変わらず当たり前とは考えたくない。若い会社ならではの柔軟な発想や瞬発力を生かして、それらをアップデートし、業界の新たな「当たり前」を作っていきたいと思っています。
    これからもお客様にとって最適な解を提供し、「ベイシスに依頼してよかった」と納得していただける企業になるべく努力を続け、さらなる成長を目指してまいります。株主の皆様におかれましては、ぜひ今後のベイシスにご期待いただき、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

    • 取締役兼執行役員 事業推進本部 本部長
    • 佐藤 倫大
    • 2008年
      株式会社サイバーコネクション(現ベイシス株式会社)入社
      2011年
      最年少で支店長(仙台支店)に就任
      2014年
      営業戦略室の立ち上げマネージャーに就任
      通信事業者様向けの営業専属として取引拡大に貢献
      2017年
      最年少で部長(事業推進本部プロジェクト推進部)に就任
      2019年
      新卒入社社員から初めての執行役員に就任
      2020年
      取締役兼執行役員に就任(現任)

CONTENTS

  • 「ふくしま応援企業ネットワーク」への参画

  • 当社は「ふくしま応援企業ネットワーク」に参画し、原子力事故の影響による福島県の風評被害払拭へ尽力いたします。

    「ふくしま応援企業ネットワーク」とは、福島県の原子力発電所事故による風評被害の払拭と、震災、事故の風化防止を目的として、福島県産品の購入促進や福島県内観光施設の利用促進等を主体とした「福島復興推進運動」を推進する協議会です。2022年2月現在、170社が参画しており、風評払拭だけでなく、震災からの時間経過とともに福島への関心や応援する気持ちが薄れていく「風化」の防止も目的とした活動団体です。

  • 東日本大震災が発生した2011年3月11日、当社代表の吉村は東北にて被災しました。仙台市内の当社東日本支店を訪問したその日の出来事でした。本社は都内にあれど、仙台に拠点を構え、仙台に社員とその家族が暮らしており、当社にとって東日本大震災は重大な出来事でした。
    その後、当社は破損・倒壊した携帯電話基地局の復旧を通して、被災した東日本地域に微力ながら復興支援をしてまいりました。そのようなご縁から、今回「ふくしま応援企業ネットワーク」の協議会の設立意図と、当社の社会貢献への信念が合致し、ぜひお力添えをさせていただきたいという想いで参画することにいたしました。

  • 今後は、社内会議などで福島県産の食材を使用した弁当の利用、社員総会のケータリングで福島県産の食材の使用等を企画しております。
    活動内容、活動実績については当社コーポレートサイトや、「ふくしま応援企業ネットワーク」内のブログ等で報告させていただく予定です。

    ベイシスは今後も、福島および被災地の復興支援に貢献してまいります。

  • 福山シティFCとのオフィシャルエグゼクティブパートナー契約を締結

  • 当社は広島県福山市を中心とした備後エリアをホームタウンとする社会人サッカークラブ「福山シティフットボールクラブ(以下、福山シティFC)」とエグゼクティブパートナー契約を締結しました。

  • 福山シティFCは「すべての人に『生きる勇気』と『明日への活力』を。」というチーム理念を掲げ、2017年に創設されたクラブです。広島県福山市を中心とした備後エリアにプロサッカーチームを作ることでスポーツを通じた地域課題の解決、地域活性化に挑戦しており、2030年にはJリーグに参戦を果たし、J1で優勝争いができるクラブを目指す「地域課題解決型 総合クラブ」です。

  • 当社は、創業の地である広島県で地域課題の解決に取り組む福山シティFCと2021年シーズンよりパートナー契約を結んでおり、2022年シーズンも引き続きスポンサーとして福山シティFCの活動を支援することで、福山市及び備後エリアの未来創生、さらにはスポーツ業界の発展に貢献してまいります。
    また、今シーズンはこれまで当社が事業活動を通して得たビジネスのノウハウや多くの産業とのつながりをより一層活用することでチームの活躍を支援していく予定です。

    ベイシスは今後も福山シティFCのパートナーとしてチームや地域の発展を支援してまいります。

  • スマート農業を支援
    農林水産省「農業農村情報通信環境整備推進体制準備会」に参画

    当社はスマート農業をIoT機器設置で支援する取り組みとして、農林水産省が2021年7月9日に設置した「農業農村情報通信環境整備推進体制準備会」(以下、準備会)に、メンバーとして参画いたしました。農業農村における情報通信環境整備の普及・啓発活動に貢献いたします。

  • 農林水産省は、農業農村における情報通信環境の整備を官民で連携して推進するための体制の構築に向け、2021年7月より準備会を設置し準備会メンバーである先進自治体及び民間事業者との連携のもと、試行的に地方自治体等へのサポートなどの活動を行っております。

  • 準備会の趣旨、目的に、「…スマート農業をはじめとするICTの活用に期待が高まっています。…農村に安心して住み続けられるための生活インフラが不可欠であり、中でも情報通信環境の整備は重要です。(中略)」とあるとおり、スマート農業の社会実装には、種々のセンサーが必要で、それらがIoT機器として機能するためには設置作業が必須です。そのような中で、弊社はIoT機器の設置に豊富な知見があり、準備会の趣旨、目的へのコミットメントが可能であると考え、準備会への参画を決定いたしました。

  • 引用元:農業農村情報通信環境整備推進体制 準備会「農業農村における情報通信環境整備と用途のイメージ」より
    https://tiiki.jp/nn_tsushin/subpage01.html

  • ベイシスは日本の農業技術に、当社のノウハウや経験を生かした先端技術を導入し、スマート農業を推進することで、農作業における省力・軽労化やノウハウの継承、農作物の品質の均一化・向上・収量アップ等に貢献してまいります。ひいては人口減少・高齢化の進行、農業の担い手不足等の社会課題解決に向け、事業を推進してまいります。

    • 【参考:スマート農業の概要、 これによる社会課題の解決】
    • スマート農業とは、 ロボットやICT(情報通信技術)を活用して、 省力化・精密化や、 高品質生産を実現する等を推進している新たな農業を指します。 日本の農業の現場では、 依然として人手に頼る作業や熟練者経験に頼った作業が多く、 省力化、 人手の確保、 経験者のノウハウの継承や負担の軽減が重要な課題となっています。 このような人手不足や負担増の結果、 後継者不足による廃業を余儀なくされる農家の方も多く、 将来の日本の食料自給率が不安視されております。
  • さらなる成長を目指し株式会社INDUSTRIAL-Xへの戦略出資を実施

    当社は2020年3月より株式会社INDUSTRIAL-Xと共同でコンサルティング、ソリューション選定、支払いモデルの提供、共同受注から設置施工の調整、そして運用保守までのトータルな業務体系の構築に取り組んでまいりました。

    その連携モデルの実現を通じて、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に必要となるIoT機器やセンサーデバイスなどの現場設置施工が必要なソリューションに関して、それらのサービスデリバリをシームレスに繋げるサービスをResource as a Service®の一環として共同で提供し、顧客企業の変革を支援しております。

  • ベイシスは、今回の出資によってINDUSTRIAL-Xとの連携における効果の拡大スピードをより加速させ、当社IoTエンジニアリングサービスの成長をさらに推進してまいります。

    ※Resource as a Service(RaaS):DXを推進するためリソース(戦略、ビジネスモデル、人、モノ、金、情報、セキュリティ)をサービスとして提供する、INDUSTRIAL-Xのビジネスモデル

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