インフラテック事業を展開するベイシス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：吉村公孝、証券コード：4068、以下、ベイシス）は、2025年５月に投資家の皆様より頂戴したご質問とその回答を、質疑応答集2025年５月版として公開いたします。
回答内容については、時点のずれによって多少の齟齬が生じる可能性がありますが、直近の回答内容を最新の方針として記載しております。

１．株主優待について

Q.株主還元について、配当よりも株主優待を選択された理由を教えてください。

A.検討を行った結果、ベイシスの認知度向上および個人投資家の皆様との接点強化を目的として、株主優待を選択いたしました。
配当はすべての株主に公平に還元されるメリットがありますが、流通株式数や売買の出来高が限られているベイシスの現状を踏まえ、株主優待によって新たな株主層との接点を創出することが、中長期的な企業価値の向上に寄与すると考えております。

Q.利益率がまだ十分とは言えない中で、販管費がかさむ株主優待を導入された背景は何でしょうか？

A.ご指摘のとおり、株主優待は販管費に計上されるため、短期的には利益率に影響を及ぼす可能性があります。ただし、ベイシスの中期的な重点課題は「認知度の向上」であり、それを踏まえた戦略的な施策として導入を決定しました。
業績は着実に改善しており、一定の利益水準に対する自信もあります。今後は収益性の回復と認知度向上の両立を図ることで、株式の流動性向上と企業価値の最大化を目指してまいります。

Q.第３四半期の実績が通期業績予想を上回っているにもかかわらず、なぜ業績予想の修正を行っていないのでしょうか？

A.今回初めて導入した株主優待に関して、実際にどの程度の費用が発生するかを現時点で正確に見積もることが困難であるため、不確定要素を考慮し、通期業績予想の修正は行っておりません。

Q.株主優待には長期保有の条件もありますが、仮にROEが悪化した場合、早期に制度を見直す可能性はありますでしょうか？

A.現時点で株主優待制度の見直しや中止は想定しておりません。
ベイシスはオーナー保有比率が高く、流通株式数が限られているため、継続にかかる費用についても十分にコントロールが可能と判断しております。
引き続き、業績改善を図りながら、優待制度を安定的に運用してまいります。

２．中期経営計画・成長戦略について

Q.中期経営計画で掲げている「2030年に売上高300億円」という目標の根拠と、中長期目標に対する不確実性への考えを教えてください。

A.本目標は、既存事業の成長見通しに加え、今後実行予定のM&A戦略による売上拡大の効果を見込んでおります。過去にも、３〜５年で売上高を３倍に伸ばした実績があり、こうした成長フェーズを再現可能と考えております。
また、ベイシスが主に展開する通信・IT分野は市場規模が大きく、安定した成長が見込まれる領域です。社会構造や技術の変化に対する対応力も備えており、中長期的な成長の実現可能性は高いと考えています。

３．M＆Aについて

Q.アヴァンセ・アジル社のM&Aには、どのような効果がありましたでしょうか？

A.アヴァンセ・アジル社（以下、同社）のグループ化により、これまでベイシスが弱みとしていたNTTグループとの取引領域が補完され、新規取引の獲得が進んでおります。
また、クロスセルによる案件獲得や、同社が従来対応していた低単価案件にベイシスの技術力を組み合わせることで、案件単価の引き上げにも成功しています。
単体での急成長ではなく、連結ベースでの利益貢献が着実に進んでおり、グループ全体の成長戦略における重要な一手となっております。

４．IoTエンジニアリングサービスについて

Q.IoT分野における発注元や作業現場の特徴について教えてください。

A.お客様となる発注元は、電力・ガス等のインフラ系事業者に加え、スマートメーターや各種IoT機器を製造・販売するメーカーも多く含まれます。
近年では、機器販売を主業とするメーカーから設置・保守業務の委託を受けるケースが増加しており、ワンストップでの対応ニーズが高まっています。
作業現場は非常に多様で、小売店舗やマンション、戸建住宅、大型商業施設のほか、農業分野では田畑へのセンサーや通信機器の導入にも対応しております。

〇ベイシスについて
ベイシスは「ICTで世の中をもっと便利に」を企業理念に掲げ、テクノロジーを駆使しながらデジタル社会のインフラを創り、支える「インフラテック事業」を行っています。通信・電力・ガス等のインフラ事業者様に対し、通信インフラの設計・施工・運用・保守サービスおよび各種プロジェクト支援等のサービスを提供しています。
https://www.basis-corp.jp/

〇ベイシスのサービスご紹介
IoT機器の設置にお困りの方は、以下リンクのプラットフォーム「スマセッチ」をぜひご覧ください。「スマセッチ」は、IoT機器等を活用したスマートインフラを構築する際に、機器の取り付けや施工の工程管理、施工後の運用・保守を依頼可能なプラットフォームです。https://smasetchi.com/

〇採用情報のご紹介
ベイシスは、世の中をアップデートし続け社会に貢献するために、共に挑戦する仲間を募集しています。
詳しい採用情報やエントリー方法については、以下のリンクからご確認ください。
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以上