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社長ブログ

2025.10.06 独り言

「働いて、働いて、働いていく」という言葉から考える ワークライフバランスの本質

 

「働いて、働いて、働いていく」という言葉から考える ― ワークライフバランスの本質

先日、自民党総裁になった高市早苗氏の「働いて、働いて、働いていく」や「馬車馬のように働いていただく」という発言が話題になっています。
SNS上では「過労死を助長する」「ワークライフバランス(WLB)に逆行している」などの批判も見られますが、私は少し違う受け止め方をしています。

余程穿った見方をしない限り、あのスピーチの意図は「無理をしろ」ということではなく、「覚悟を持って仕事に向き合う姿勢」を伝えたかったのではないでしょうか。
政治家という厳しい世界での責任感や使命感の表現として、その強い言葉を選んだように思います。

確かに、長時間労働を強制するような環境は改善すべきです。
しかし、最近の日本では“働くこと”そのものをネガティブに捉える風潮が強まりすぎているようにも感じます。
「働きたい」「もっと挑戦したい」と思う人が、逆に生きづらくなっている。
この状況こそ、見過ごしてはいけない課題ではないでしょうか。

ワークライフバランスの「正解」は、人の数だけある

私の持論は、「ワークライフバランスの比率は人によって違う」ということです。
仕事を中心に生きたい人もいれば、家庭や趣味を優先したい人もいる。
どちらも“間違い”ではなく、それぞれの人生の選択です。

最近の日本では「働きすぎるのは悪」という空気が強く、結果として“ガンガン働きたい人”が働きにくい時代になっている気がします。
でも、本来は「働きすぎかどうか」ではなく、「自分らしく働けているか」の方がずっと大事です。

大切なのは、社会や企業が一律に“正しい働き方”を決めることではなく、人それぞれが納得して自分のバランスを選べる環境をつくることだと思います。
働きたい人には思いきり働ける自由を、家庭を大切にしたい人にはその選択が尊重される制度を。
“バランスの自由”こそが、真のワークライフバランスではないでしょうか。

働くことは、義務ではなく「自己実現の手段」

働くことは本来、義務ではなく自己実現の手段です。
人は仕事を通じて成長し、誰かの役に立ち、社会に価値を生み出します。
そこにやりがいや誇りを感じるからこそ、努力も続けられる。

たとえば、プロ野球選手を目指す高校球児は、練習時間以外にも自主練をします。
それは「やらされている」からではなく、「成長したい」「夢を叶えたい」という想いから。
仕事も本来、それと同じです。
もっと働きたい、挑戦したいという人が、それを実現できる社会であってほしいと思います。

働くことを“悪”とする風潮ではなく、「自分がどう生きたいか」から働き方を選べる社会。
それこそが、これからの時代に求められる“多様な働き方”の本当の意味ではないでしょうか。

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